Deceuninck-QuickStepはツール・ド・フランスでも勝利を稼ぎに行く。

ヴィヴィアーニは第１ステージをターゲットに、アラフィリップはマイヨ・ジョーヌ着用を目標に、マスは個人総合を目標に走る。

チームはまずはホームのベルギーでのステージを狙う

Deceuninck-QuickStepは今シーズン既に46勝を獲得していて、さらにツールで勝利数を稼ぐことと、ツールの第1ステージを勝利し、マイヨ・ジョーヌ一番乗りを目指しています。
第1ステージ、第2ステージのチームタイムトライアルはブリュッセルで行われるため、ホームであるベルギーでのステージで勝利することが出来れば、その勢いがジュリアン・アラフィリップのステージ狙いやエンリク・マスの個人総合狙いへの助けとなるでしょう。

チームマネージャーのパトリック・ルフェーブルは常に勝利に飢えている人でありますが、同時に選手に過度なプレッシャーを与えない方法も知っています。ルフェーブルは以下のように語っています。
「勝ち続けることが出来れば嬉しい。特にオープニングステージでは意欲的だ。初めてのツールになるエンリク・マスには個人総合で頑張ってもらう。そして去年のようにジュリアン・アラフィリップの活躍を楽しもうじゃないか」

「もちろん、プラン上ではうまくいくはず。しかし数年前、キッテルが勝利を量産すると思っていたが、カヴェンディッシュが3回も私たちを打ちのめした。だから、現実的に、気を抜かず集中していく。すべてがうまくいくと確信している」

ブリュッセルのリドル・スーパーマーケットで開催されたチームのプレスリリースでは、アラフィリップとヴィヴィアーニは注目の的でした。

ヴィヴィアーニは第1ステージが近づくごとに期待とプレッシャーが高まっていると明かしました。
悲惨な結果に終わったジロ・デ・イタリアの後、ツール・ド・スイスで復活したこと、チームの主要なリードアウトマンの マキシミリアーノ・リケーゼとミカエル・メルケフがツールメンバーに選出されたことを嬉しく思っていると語っています。

「ツールでどれだけのスプリントをするかは分からないけど、一番最初にゴールに飛び込むことが目標なのは分かっているよ」

「ツールの最初と最後のステージがスプリンターにとって最も重要で最も美しいステージ。もちろん、強力なライバルがいるから、完璧を期す必要があるね」とヴィヴィアーニは語った。

ヴィヴィアーニは5年ぶりにツールに戻ってきましたが、ツールでのスプリントは常に他よりも複雑で、攻撃的で、厳しいものだと知っています。

「リードアウトこそがこのチームの強さであることを知ってる。だから自身を持っていなければならないんだ。リードアウト達に身を預けている間は、本当に簡単に事が進むんだ。スプリントはパワーで決着をつけるけど、それだけじゃなくて、正確なタイミングを掴まなくてはいけない。そしてミカエルは正確なタイミングを知っているし、マキシミリアーノはそれを引き継いでゴールまで導いてくれるんだ」

「フィニッシュは毎回異なるから、いいプランを立て、すべて完璧にこなさないといけないんだ。だからツールで勝つにはこのリードアウトが必要なんだ」

アラフィリップはマイヨ・ジョーヌ獲得をほのめかしている

アラフィリップの今シーズン前半での大成功は、彼を新たなレベルへと引き上げました。彼は去年のツールでステージ2勝と、山岳賞を獲得。一躍フランス人ファンのスターになりました。
彼は同時に非常に成功したクラシックライダーでもあり、彼の切れ味のあるアタックはあらゆるステージで勝利をもたらすことが出来るでしょう。

Deceuninck-Quick Stepがチームタイムトライアルでライバル達にタイム差をつけ、地元フランスでの第3ステージでパンチの効いたフィニッシュを決める事が出来れば、数日間はマイヨ・ジョーヌを着用できるでしょう。

「去年のツールを今でも本当に誇りに思っているよ。素晴らしい思い出になったね。今年のツールはもっとやる気があるよ」

「目的は勝つこと。第1週にマイヨ・ジョーヌを獲得できれば素晴らしいね。それから山岳賞ジャージの為にステージを獲りに行くかな。目標は勝つために挑戦することで、他はおまけみたいな感じかな」
アラフィリップはこう語った。

非常に多くの強力な選手と戦術的選択肢を持つDecuninck-QuickStep.
セオリー的には全ステージをターゲットに、さらにマスは慎重かつ安全に走り、個人総合を狙いにいきます。

24歳のスペイン人のマスは去年、ブエルタ・ア・エスパーニャで総合2位を獲得。ツール・ド・フランスデビューに向けて準備を進めてきたが、少し呑まれてしまっているようだ。

「僕の目標は第1週を生き残ること。僕のツールデビューは厳しい道のりになりそうだ」
とマスは語った。
彼はツール・ド・スイスでの総合9位という結果に自信を無くした様子だ。
「去年のブエルタで2位で終わった後、もっと野心的にはなったけど、今回は学ぶために来たんだ。最初の9日間に関しては最強のチームだと思ってるし、切り札にアラフィリップもいる。それに僕は個人総合を狙う。最後の日まで生き残っていることを願うよ」

情報元: http://www.cyclingnews.com/news/deceuninck-quickstep-hungry-to-continue-winning-streak-at-tour-de-france/